エンジニアがフリーランスという働き方を継続するなら、今の生活だけでなく老後の生活についても、よく考えておかなければならない。
企業に勤めていると厚生年金に加入していて比較的大きな金額の年金を手に入れられるが、フリーランスの場合には国民年金になって金額は低めになりやすいからである。
また、企業の勤め人としてずっと働いてきたなら定年退職のときにかなりの金額の退職金をもらえるだろう。
しかし、フリーランスには退職金はなく、後になって企業に転職した人も退職金の金額はかなり少なくなる。
このため、フリーランスをするときには老後の備えを意識するのが必須だ。

だんだんと老後対策に意識が向く人が増えてきているのが現状だが、それでもあまり積極的な対策を取っていないエンジニアも多い。
フリーランスをしている人がよく活用しているのが小規模企業共済であり、着実に積み立てていけば退職金に相当されるお金を手に入れることが可能である。
分割で受け取ることもできるため、年金として考えて運用する人も多い。

一方、老後対策への認識が高まってきた影響で確定拠出年金を利用する人も増えてきた。
掛け金こそ大きくないものの、利回りが良くて手数料も比較的少ない商品が多く、安定性を重視した商品が目立つのが魅力であり、年金の足しにするには優れているものである。
このような資産運用をすることで老後に備えておくと、フリーランスになったのを後悔せずに済むだろう。